少女展爛会のあれこれ

少女展爛会メインです。自作シナリオとか解説記事とか。たまに更新します。@sibawannco

少女展爛会のルルブサンプルシナリオ『DEAR MY…』について

金髪でプライドの高いお嬢様然としたパテラが、穏やかで心優しいエフィーヌに片思いしていて、その気持ちからエフィーヌに対して少し臆病になっているけど、実際のところ二人は以前よりも仲良くなっていってる……。

お手紙というかわいいモチーフを使った甘酸っぱいほんわか百合シナリオ。少女展爛会世界に最初に触れるのにちょうどいいですよね。

なんですが

①このシナリオを遊ぶ人全員がルールブックの『パテラとエフィーヌについて』の知識がある前提の作り(判定で出てくる情報とか)(セピリアリーヴズって何?ってなるでしょ)

②手紙について判定するのが掲示部のショウ・アップのあとで、状況的にすでに手紙の内容を見たPCのRPに違和感が生じる

③手紙を拾ったPCがいい子ですぐパテラに「はい!」と、手紙を渡してしまえばシナリオで用意されたコンクリフトが全て解消される(もはやショウ・アップに入る前でもPL宣言されることがありえる)(あったことある)(まあそれも少女展爛会っぽいよね)

という難点があります。

 

①はセッション開始前に『パテラとエフィーヌについて』をPLに告知しておく。②は掲示部ショウ・アップの前で手紙を見た判定を済ませてしまう、などするとだいたい解決できますが③だけはどうしようもありません。GMは「もうあとは好きにしていいよ」という顔をしましょう。

あとエフィーヌの特技構成が【胸の琴糸】(スウェイを事前にする)と【残響】(スウェイタイミングで他PCにインパクトを与える)で嚙み合ってなくて、常に二択を迫られて、そこで脳味噌の稼働容量を割かれるのもちょっとめんどくさい。まあシナリオ回してる時だと、ほかのこと考えてるからわりとどうでもいいことなんですが。

 

初めてこのシナリオ回したときに②の問題にぶちあたり「ごめん!シナリオにこうしろって書いてるから!最初だしそのまま回すわ!」ってそのまま回しました。他人の書いたシナリオだと堂々と人のせいにできていいですね。

あとクトゥルフプレイヤーのお方に回させてもらったら③の問題にぶちあたりました。手紙渡した後はてきとーにお茶会してました。つまり8割くらいぐだぐだお茶会をしていましたね。PLさんは「こんなのもあるのか……」と若干引いてたように感じます。

 

色々難点がありますが「書きかけの手紙が飛んできて、NPC二人の問題に巻き込まれる」というフォーマットはどんなNPCコンビを作っても当てはめられそうなので、少女展爛会でシナリオを作ってみたいけどやり方わかんない……ってお方はまずこのシナリオの改変から始めてみるといいんじゃないかしら。

まあ③の問題を解消するのってなかなか大変かもと思いますが、そういうゆるさもこのシステムの特徴だと思うので、むしろ何もなさを楽しんでみるくらいの気持ちでいくのがイイです。